研究概要 |
本研究では,動的リコンフィギャラブルシステム上にアプリケーションを実装する際の設計方式に関して,プログラミングおよびハードウェア記述手法とリコンフィギャラブルデバイスの制御手法に着目し評価と検討を行い,生産的でかつ効率的なアプリケーション記述手法を明確にすることを目指す.特にアプリケーションの記述言語とその言語処理系に着目し,動的なデバイス向けの設計手法の開発に取り組み,動的リコンフィギャラブルシステム用のアプリケーションを効率的に設計・開発する枠組みを記述言語レベルから提案することを目指す.平成25年度は,前年度から引き続き,既存のハードウェア記述言語,プログラミング言語を用いたハードウェア設計手法に関する調査を継続するとともに,それらの言語処理系(検証系,合成系)の研究調査,および動的リコンフィギャラブルデバイスに適した記述手法開発を中心に以下の研究に取り組んだ. 1.動的リコンフィギャラブルデバイス向けのアプリケーション記述言語の開発: 既存のハードウェア記述言語およびプログラミ ング言語を用いたハードウェア設計手法に関する調査に取り組むとともに,ハードウェアでの処理に必要な基本的な演算器および具体的なアプリケーションの設計を行い,動的リコンフィギャラブルデバイス向けのアプリケーション記述手法の検討および記述言語の開発に取り組んだ. 2.動的なハードウェア構成情報の生成手法の検討: 実行時に動的にハードウェア構成情報を生成する手法,既存のハードウェア記述言語への変換手法と処理系への実装に関して検討を進めた. 3.言語処理系の開発: 1.の記述手法を具現化するために,既存のハードウェア記述言語の拡張による処理系の実現とそれを用いた評価,およびプロトタイプの言語処理系の開発を進めた.
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