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2012 年度 実施状況報告書

先端記憶デバイスを利用する記憶階層の再構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23650026
研究機関福岡大学

研究代表者

佐藤 寿倫  福岡大学, 工学部, 教授 (00322298)

キーワード計算機システム / システムオンチップ / ハイパフォーマンス・コンピューティング / フラッシュメモリ / 相変化メモリ
研究概要

昨年度の実施状況報告書で掲げた最優先課題は評価環境の構築であった.オンチップメモリの記憶階層を評価するための環境はほぼ立ち上がったが,フラッシュメモリ等を利用するオフチップの二次記憶階層を評価する環境は試運転中で未だ安定していない状況である.前者の環境を利用した評価を開始したが,学会などでの発表には未だ至っていない.
一方,CPUシミュレーションとGPUの利用による評価については,国際会議で3件,国内シンポジウムで1件を発表した.中でもGPU利用に関するシンポジウム発表では情報処理学会九州支部の奨励賞を受賞するなど,高く評価された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

最優先課題であった評価環境の構築で一部遅れがあり,成果を外部発表出来るまでに研究が進捗していないため.
これは,同じ講座に所属する同僚が病気療養のために休職したため,補助事業者の校務が突発的・一時的に増大し,本研究課題に割くことの出来るエフォートが小さくなったことが,一つの理由である.

今後の研究の推進方策

25年度は,評価環境の一部動作に不安定さがあるため,その完成が最優先課題である.提案書ではソフトウエア外注によりシミュレーション環境を構築する計画であったが認められなかったため,外注を断念し補助者が開発するということに計画を変更したが,進捗が芳しくない.25年度は複数名の院生を手当できるため,彼らに情報収集と文献調査を依頼し,補助者の負担を軽減して評価環境完成を急ぐ.
評価環境が完成したら直ちにシミュレーションを実施し,次世代メモリを利用する記憶階層の評価を実施する.評価結果は国内開催の研究会・ワークショップ等で報告する.

次年度の研究費の使用計画

24年度に予定していた情報提供者の招聘も,研究代表者が出張した際に有識者と情報交換することで代行し,謝金は発生しなかった.予定していた大学院生の研究補助者も手当できなかったために,実験補助に対する謝金が必要なかった.加えて,上述したように,突発的・一時的に補助者のエフォートが小さくなったため,研究費を繰り越すこととなった(504,115円).
25年度は校務の増加については予想出来ており,それを考慮に入れた上で研究費を使用する予定である.成果の学会発表や雑誌上での発表を中心に支出する.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 学会発表 (4件) 備考 (2件)

  • [学会発表] 巡回セールスマン問題を題材としたOpenCLによる並列化2013

    • 著者名/発表者名
      村上隆俊, 林田隆則, 佐藤寿倫
    • 学会等名
      情報処理学会九州支部 火の国情報シンポジウム
    • 発表場所
      熊本
    • 年月日
      20130314-20130315
  • [学会発表] Guidelines for Mitigating NBTI Degradation in On-chip Memories2012

    • 著者名/発表者名
      Yuji Kunitake, Toshinori Sato, Hiroto Yasuura, Takanori Hayashida
    • 学会等名
      12th International Symposium on Communications and Information Technologies
    • 発表場所
      Gold Coast(オーストラリア)
    • 年月日
      20121002-20121005
  • [学会発表] Simultaneous Dynamic and Static Power Reduction Utilizing Power Heterogeneous Functional Units2012

    • 著者名/発表者名
      Yoshimi Shibata, Takanori Hayashida, Toshinori Sato, Shinya Takahashi
    • 学会等名
      27th International Technical Conference on Circuits/Systems, Computers and Communications
    • 発表場所
      Sapporo
    • 年月日
      20120714-20120718
  • [学会発表] Dynamically Reducing Overestimated Design Margin of MultiCores2012

    • 著者名/発表者名
      Toshinori Sato, Takanori Hayashida, Ken Yano
    • 学会等名
      10th International Conference on High Performance Computing & Simulation
    • 発表場所
      Madrid(スペイン)
    • 年月日
      20120702-20120706
  • [備考] 佐藤研究室

    • URL

      http://www.cis.fukuoka-u.ac.jp/~tsato/

  • [備考] 福岡大学研究者情報

    • URL

      http://resweb2.jhk.adm.fukuoka-u.ac.jp/FukuokaUnivHtml/info/4899/R107J.html

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公開日: 2014-07-24  

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