研究課題/領域番号 |
23650048
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田島 敬史 京都大学, 情報学研究科, 教授 (60283876)
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キーワード | 木構造 / ナビゲーション / 走査 / 検索 / データ構造 |
研究概要 |
三年目となる本年度は,当初計画で二年目より予定していた,ナビゲーション処理,走査処理,検索処理の各パラダイムそれぞれに適したデータ構造を複数併用することで,複数のパラダイムが混在する処理を効率よく処理する手法についての検討を行った.出発点として,そのような手法の中でも特に,ナビゲーション処理に適したデータ構造と走査処理に適したデータ構造を併用し,与えられたデータの両データ構造間での変換を適宜行うことでナビゲーション処理と走査処理が混在する処理を効率化する手法についての検討を行った.これは,当初計画で予定していた,XMLデータに対するDOMのモデルに基づく処理と,SAXのモデルに基づく処理が混在する場合などに相当する.研究の成果としては,あるデータと,そのデータに対して行うべき処理の列(処理列を構成する各処理はナビゲーション処理または走査処理)が与えられた際に,各処理が更新を含むかどうかに注目し,更新間の依存関係を破壊しない範囲で,処理の順を入れ替えて,できるだけ同種の処理同士(すなわち,ナビゲーション処理同士,または,操作処理同士)が連続するようにすることで,処理を効率化する手法を開発した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度および一昨年度の報告書で報告した通り,昨年度までの時点で一年ほど当初計画より遅れがあったが,その後は計画通りに進行しているため,引き続き,当初計画より一年遅れている状態である.そのため,研究計画を一年延長している.
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今後の研究の推進方策 |
研究計画を一年延長し,本年度開発した手法について,実験による評価を行う予定である.また,昨年度までの研究成果の論文としての出版も早急に実現するべく,対応する予定である.
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次年度の研究費の使用計画 |
実験の進度が遅れたため,そのための物品費の執行が遅れている.また,それにともない,研究成果発表のための費用も未使用になっている. 次年度中に実験による評価を完了し,その後,研究成果の発表についても次年度中に行う予定である.
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