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2011 年度 実施状況報告書

身代わりキャラクタのリアルタイム直接操作によるeラーニング教材作成システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 23650051
研究機関九州工業大学

研究代表者

乃万 司  九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 教授 (60228351)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワードキャラクタアニメーション / プレゼンテーション
研究概要

平成23年度には,以下の手順で研究を進めた. まず,プレゼンテーションのための(ジェスチャ)ボキャブラリの整理をするために,テレビや講演ビデオ,e-Learning教材などを調査して,一般に優れたプレゼンターがプレゼンテーションにおいてどのようなジェスチャを行っているか.また,それらはどのような意味を持っているかを調査した.我々の従来の研究では,主に文献調査によりボキャブラリを得ていたが,各種ビデオ等のデータに対して予備調査を行った結果,文献から得たボキャブラリと,実際にプレゼンターが行っているジェスチャの間にはかなりの差があることが判明した.当初は,大学院生等の協力を得て,広範かつ精密なボキャブラリの調査を行う予定であったが,予定を変更し,研究代表者自身が,ジェスチャの調査を行い,ジェスチャボキャブラリを整理する体系の原型を開発した. 次に,ジェスチャボキャブラリを整理する体系に基づき,操作体系(インタラクション)の原型を決定した.また,その操作体系と出力の仕様に基づき,システムの概要を決定し,システム用のPCを導入した.現在は,この上で,ジェスチャの確率的遷移や,マウスやキーボードなどのデバイスによる操作の実験を進めている.また,操作体系については,新しい入力方式の着想を得て,それについてもあわせて実験中である. 当初予定していた,模擬授業による実験は,上記のようにまだシステム全体は未完成なため,平成24年度に実施する予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

【研究実績の概要】でも述べたように,平成23年度は,最初の段階であるジェスチャボキャブラリの整理の段階で,従来の研究で進めてきたボキャブラリとビデオ等の実データの差異が大きかったために,ジェスチャボキャブラリの広範な調査を進めることができなかった.その結果,平成23年度内に予定していたシステムを完成させることはできなかったが,大学院生等の協力を得てデータを整備することができれば,すみやかにシステムを完成させることは困難ではないと考えている.それを用いて模擬授業による実験も可能である.また,入力機構などに新しい知見を得ることもでき,それはプラスの結果であると考えている.以上から,「やや遅れている」と自己評価した.

今後の研究の推進方策

【研究実績の概要】および【現在までの達成度】でも述べたように,ジェスチャボキャブラリの整理の段階で遅れが生じたが,ボキャブラリを整理する体系の原型は出来上がったので,今後はこれをもとに,調査とシステムの完成ならびに予定していた研究計画の遂行に努めたい.

次年度の研究費の使用計画

【研究実績の概要】および【現在までの達成度】でも述べたように,平成23年度は,当初予定より研究の遂行が「やや遅れ」たため,システムの完成後に予定していた旅費や調査のための大学院生に対する謝金などの支出ができなかった.平成23年度の遅れを取り戻すべく,大学院生への謝金を利用してデータを収集し,システムの完成,実験をすみやかに済ませ,旅費を使用して対外発表を行いたい.

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公開日: 2013-07-10  

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