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2012 年度 実績報告書

視対象の情報構造に基づく眼球運動分析方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23650061
研究機関和歌山大学

研究代表者

松延 拓生  和歌山大学, システム工学部, 助教 (70322211)

キーワード眼球運動 / 人間工学 / ユーザインタフェース / 解析・評価 / 情報構造 / コンテンツ領域 / コンテンツ対応
研究概要

本研究は、画面単位であった視線分析を、コンテンツ領域単位で情報構造に対応した分析可能とするのが目的である。コンテンツと対応付けた定量分析が可能となれば、デザイン改善などでアイトラッキング技術を飛躍的に容易に活用可能となる。具体的目標を1.視線位置のコンテンツをHTMLおよびCSSを解析することで領域単位で特定する技術の開発、2.画面の遷移状態を特定する技術の開発、3.領域単位の視線情報を用いた分析結果の可視化の提案、4.開発技術のユーザビリティ評価への利用を行った効果検証の4つとした。
平成23年度は簡易非接触アイカメラを用いて目標1・2を実施した。視線分析ツールの実装を行うことで、インターネットエクスプローラと同等のブラウザで視線座標位置のHTML情報を取得し、具体的目標1のためのHTML要素、CSSに対応したclass、id属性を解析すると共に、目標2のための画面遷移状態を特定するログ取得を可能とした。また、構造の異なるウェブサイトを対象にタグレベルの利用方法を検討した。その結果、目的に応じてタグのレベルを相対的に設定可能とする必要があることが分かった。
平成24年度は目標3・4を実施した。複数のページで構成されるCSSを用いたサイトのうち、コンテンツマネジメントシステムを用いたサイトを分類し30サイトのHTMLを解析した。また、ユーザテストにおいて視線分析を活用する方法を検討した。その結果ナビゲーションがウェブでは重要であり、メニュー領域およびページ遷移を元にユーザテスト時の特徴的部分を把握可能とする可視化がインタビュー時に有効であるとわかった。目標4については、ウェブに加えて組込みGUIのユーザビリティ評価利用も検討した。事例として複合機のUIをHTMLで作成することを検討し、プロトタイプ設計ルールをまとめた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Gaze Analysis Tool for Evaluation of Web Site Usability2012

    • 著者名/発表者名
      Takuo Matsunobe
    • 雑誌名

      Proceedings of The 10th Asia Pacific Conference on Computer Human Interaction(APCHI2012)

      巻: 2 ページ: 695-696

    • 査読あり
  • [学会発表] 情報構造対応視線分析ツールを利用したウェブサイトのユーザテスト方法2012

    • 著者名/発表者名
      松延拓生
    • 学会等名
      ヒューマンインタフェースシンポジウム2012
    • 発表場所
      九州大学大橋キャンパス(福岡県福岡市)
    • 年月日
      20120904-20120907
  • [備考] アイトラッキング(eye tracking)を利用したWebユーザビリティに関する研究: 松延拓生

    • URL

      http://www.wakayama-u.ac.jp/~matunobe/introduction/eyecamera/web.html

  • [備考] 眼球運動に基づく認知的ユーザビリティの定量評価

    • URL

      http://www.wakayama-u.ac.jp/kikaku/chiiki/seedsindex/si5000/si5006.pdf

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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