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2012 年度 実績報告書

相平面確率モデルを用いた合唱歌唱における相互作用の動的特性の分析

研究課題

研究課題/領域番号 23650088
研究機関名古屋大学

研究代表者

武田 一哉  名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (20273295)

キーワード音楽情報処理 / 引き込み / 歌唱様式
研究概要

合唱では,複数の歌唱者が同時に歌唱を行うため,他者の歌声から影響を受け,独唱とは異なった歌となる.例えば,合唱では他者の音圧に合わせて歌唱することがRossingらにより報告されている.このような歌唱の違いは,合唱のような共同演奏を分析する上で重要な要素である.しかしながら,合唱における歌唱の相互作用をモデル化する研究はほとんど行われていない.そこで我々は,他者の歌声を聴きながら歌唱することにより生じる影響を歌声の引き込みと考え,合唱における歌声の引き込み現象をモデル化することを目指す.その第一段階として,歌声の高さ(基本周波数,F0) に着目し,合唱におけるF0 の動的な特徴をモデル化することを目的とする.まず、1 つの質点接続されたと2つのバネで構成されるバネ質量系を用いて合唱における歌声のF0 動特性を表現するモデルを提案した。次にそのモデルにおけるパラメータ推定方法として、動的特徴と静的特徴の重回帰により、微分方程式の係数を推定する方法と、微分方程式の解と観測された軌跡との誤差最少化に基づく方法を比較し、後者が優れていることを確認した。次に、この方法により被験者の合唱音声を分析、合成する実験を行い、合唱経験者と一般歌唱者との間に差異があることを見出す一方で、合成歌唱の聴感上では両者にあまり大きな違いが知覚されないことも明らかになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] ANALYSIS AND MODELING OF ENTERTAINMENT IN CHORUS SINGING2013

    • 著者名/発表者名
      Motonari Kawagishi, Shota Kawabuchi, Chiyomi Miyajima, Norihide Kitaoka
    • 学会等名
      IEEE
    • 発表場所
      vancouver convention & exhibition centre,Vancouver,Canada
    • 年月日
      20130530-20130530
  • [学会発表] ばね質量系を利用した合唱における歌声のF0ダイナミクスのモデル化2013

    • 著者名/発表者名
      川岸基成、宮島千代美、北岡教英、武田一哉
    • 学会等名
      日本音響学会
    • 発表場所
      公立はこだて未来大学(北海道函館市)
    • 年月日
      20130316-20130316
  • [学会発表] 合唱における基本周波数軌跡のモデル化に関する研究2012

    • 著者名/発表者名
      川岸基成、宮島千代美、北岡教英、武田一哉
    • 学会等名
      日本音響学会
    • 発表場所
      信州大学(長野県松本市)
    • 年月日
      20120921-20120921

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公開日: 2014-07-24  

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