研究課題/領域番号 |
23650106
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
生田目 美紀 筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (20320624)
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研究分担者 |
佐藤 正幸 筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (50222021)
永盛 祐介 筑波技術大学, 産業技術学部, 助教 (70553931)
楠 房子 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (40192025)
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キーワード | 感性情報学 / 感覚モダリティ / 音体験 / 共感覚 / オノマトペ |
研究概要 |
擬音語・擬声語・擬態語・擬様語・擬情語といったオノマトペの種類と聴覚の関係について聴覚障害者を対象とした調査を行った。聴覚に障害がある場合でも、音情報の有無や身体性とことばの関係について,聞こえの特性などの体感情報や残存聴力を使ってその人なりの音体験を構築している可能性が確認できた。また,視覚刺激や触覚刺激などを用いて,共感覚的な経験を提供することによって,オノマトペの理解や感じ方に変化が生じるか調べ,感性情報処理に影響を与える感覚モダリティについてまとめることができた。 コントロール群として対象とした第一調査、健聴者の場合について、成果結果を国際会議などで発表した。聴覚障害者については開発したオノマトペコンテンツに対する成果をまとめ、学会発表を行った。 制作したコンテンツは以下の3種類である。1) 視覚的オノマトペ:文字アニメーションの制作 /2) 聴覚的オノマトペ:周波数の異なる擬音語・擬声語の制作 /3) 体感的オノマトペ:振動スピーカーなどを利用した振動伝達体の制作
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度オノマトペコンテンツの開発に見直しが入り、制作が遅れたため、成果発表が全体的にずれ込んでしまった。しかし、最終目標としていた国際会議への採択が決定し、2ヶ月程度の期間延長により計画通りに、成果発表の実施が可能となった。
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今後の研究の推進方策 |
6月末にInteraction Design and Children (IDC2013)に成果発表を行い、研究のまとめとする。
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次年度の研究費の使用計画 |
24年度は制作したコンテンツに関する研究交流を行い,そこでの意見を反映したシステム改善を行う予定であったが,投稿していた関連論文が採択されたため,計画を変更し,25年度6月末のInteraction Design and Children (IDC2013)にて研究発表ならびに研究交流を行うための経費が必要となった。次年度使用額(500,000円)は,その為に生じたものである。成果発表旅費並びに学会参加費に充てる。
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