研究概要 |
研究実施計画は、主に以下の3つの内容からなる。(1)代替現実(SR)システムの開発(2)SRシステムを用いた認知心理実験(3)体験型アミューズメントとしての展開、応用(4)誌上および口頭での成果発表 2012-2013年度は、主に(1)と(3)について大幅な進捗が見られた。 (1)各種仕様を大幅にアップグレードした(画質、視野角等)。また視線追跡装置の開発および組み込みを行った。従来の視覚聴覚の操作に加え、簡易ではあるが触覚の操作も実現した。これにより従来に比べて実現可能な体験コンテンツ、実験課題が大幅に増えた。 (3)理化学研究所とJST日本科学未来館共催の形で、SRシステムを用いたアートパフォーマンスイベント『MIRAGE』を開催した(2012年8月)。また、東京ゲームショーにてSony社とともに『没入快感研究所』を手がけた(2012年9月)。また、経産省主催のデジタルコンテンツエキスポにおけるinnovative technilogiesに採択され、日本科学未来館にて体験デモを行った(2012年10月)。上記三つのイベントは全て国内外で、アカデミック、一般を問わず反響が大きく、また数多くのメディアにて取り上げられた。 (4)オープンアクセス論文誌『Scientific Reports』にて、研究成果を発表した。(Sohei Wakisaka, Keisuke Suzuki and Naotaka Fujii:Substitutional Reality System: A Novel Experimental Platform for Experiencing Alternative Reality, Scientific Reports, vol.2, Article Number 459, 2012)
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