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2011 年度 実施状況報告書

点過程ネットワークに基づく統計モデルの研究開発

研究課題

研究課題/領域番号 23650144
研究機関東京大学

研究代表者

駒木 文保  東京大学, 情報理工学(系)研究科, 教授 (70242039)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード点過程 / ベイズ統計
研究概要

神経細胞の発火は確率的な現象であり,統計学の点過程モデルを利用して解析することができる.従来,地震の統計解析に有効に利用されてきた点過程モデルは,そのままでは神経細胞の発火のモデリングには応用できないものの,神経現象へ適合するように改良を施すことで神経細胞の発火モデルとしてに非常に有効なものとなる.このモデルは,Hodgkin-Huxley モデルや,Fitzhugh-Nagumo モデルの様な微分方程式に基づくモデルよりも扱いやすく,かつ McCullogh-Pitts モデルの様に現象を簡単化しすぎないという利点がある.この新しいモデルを利用するユニットに関するプログラムを開発した.今後,ユニットを組み合わせたプログラムを作成することにより,より複雑な多次元点過程モデルやネットワーク型点過程モデルのシミュレーションや統計的推測を行うことが可能になる.また,多次元点過程モデルに関する基礎的な理論研究を行った.今年度開発した点過程ユニットに関するプログラムと組み合わせて,実際の点過程の解析やシミュレーションの実現の準備が整った.さらに,多次元点過程モデルに基づく予測に応用可能なミニマックスベイズ予測に関する基礎理論の研究を行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

複雑な点過程ネットワークを扱う基礎となる,点過程ユニットのプログラムを開発し,より複雑なモデルを取り扱う準備が整った.多次元の点過程モデルの統計的推測と学習に関する基礎的な研究を行った.また,点過程に応用可能なベイズ予測に関する理論研究を進めた.

今後の研究の推進方策

多次元の点過程に対する統計的推測のプログラムを開発する.さらに,改装ネットワーク構造を持つ点過程モデルに関する統計的推測の理論研究を行うとともにプログラムの開発を進める.

次年度の研究費の使用計画

計算機環境の整備,関連書籍の購入等に利用する.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Bayesian predictive densities based on latent information priors2011

    • 著者名/発表者名
      Fumiyasu Komaki
    • 雑誌名

      Journal of Statistical Planning and Inference

      巻: 141 ページ: 3705-3715

    • DOI

      10.1016/j.jspi.2011.06.009

    • 査読あり
  • [学会発表] 瞬き及び脳波入力を考慮した知覚交替の点過程モデリング2012

    • 著者名/発表者名
      浅見征平, 北城圭一, 山口陽子, 駒木文保
    • 学会等名
      第6回日本統計学会春季集会
    • 発表場所
      一橋大学
    • 年月日
      2012年3月4日

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公開日: 2013-07-10  

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