研究課題
本研究では、ヒトES細胞の神経分化に伴い発現が上昇するnon-coding RNAを同定し、その神経分化における役割を明らかにする。昨年度までに、ゲノムタイリングアレイを用いて、ヒトES細胞から神経幹細胞へと分化誘導する過程において、発現が上昇するnon-coding RNAを57個同定した。さらに、神経幹細胞のマーカーであるSOX1を発現する神経系前駆細胞を約一週間で誘導することのできる、迅速単層神経分化誘導法を開発した。今年度は、SOX1のBAC(Bacterial Artificial Chromosome)を用いて、ヒトES細胞の神経分化を、蛍光タンパクと発光タンパクの両方で定量的に可視化できる(ffLuc)、レポーターヒトES細胞を作成した。この細胞は、ニューロスフェア法においても、迅速単層神経分化誘導法においても、神経分化と共にffLucの発現が速やかに上昇し、簡便に神経分化をモニタリングできることを確認した。さらに、ヒトES細胞、およびレポーターヒトES細胞に、エレクトロポレーション法により、同定したncRNAに対するsiRNAを導入して、神経分化に与える影響を解析するスクリーニングを行っている。
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