研究課題
挑戦的萌芽研究
β4GalT-I欠損マウスの骨髄細胞はX線照射した野生型マウスに移植しても,レシピエントの骨髄に生着しないことを見いだした。β4GalT-I欠損骨髄細胞はレシピエントの造血系を再構築できないだけでなく,移植後短時間での骨髄への生着が顕著に減少しており,骨髄幹細胞(HSC)の骨髄へのホーミングが障害されていた。次に,シアル酸合成の鍵酵素であるGNE遺伝子の点変異マウス(シアル酸の合成が低下)の骨髄細胞を用いて移植を行ったところ,β4GalT-I欠損骨髄細胞ほどではないが,骨髄へのホーミングが半分程度に減少し,シアル酸もHSCの骨髄へのホーミングに重要であることが示唆された。
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