我々は先の遺伝的内蔵脂肪蓄積型の肥満マウス ICR-Daruma マウスから同様の C57Black マウスを作成した。このマウスの特徴を調べた結果、ICR のダルママウスとほぼ同様な形質的肥満が認められ、4 週齢で内臓脂肪の蓄積が始まり、早期にレプチンとインスリン抵抗性を示した。ペアフェドを行うと肥満は抑制され、ペアフェドの解除によりすぐに肥満に移行した。 4 週齢ではレプチン投与による視床下部の Stat3 リン酸化が認められたが 6 週齢では認められなかった。またインスリン投与では血糖の低下が雌に比べて雄で認められなかった。さらに遺伝子解析では ICR-Daruma と同様にレプチン受容体に 2 つの点変異が認められた。
|