研究協力者 |
奥山 学 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 修士課程学生
木下 勇人 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 修士課程学生
松井 智子 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 修士課程学生
水内 美里 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 修士課程学生
吉松 幸里 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 修士課程学生
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研究概要 |
細胞のメカノトランスダクション研究への応用を目的に,細胞局所を機械的に刺激する新しい手法を提案した.この方法では,大きさ数ミクロンの微小気泡を細胞に接触させた状態で超音波を照射することにより,気泡が細胞よりも強い音響放射力を受けることを利用して局所刺激を実現する.微小気泡の位置制御は光ピンセットで実現した.刺激対象としてラットから単離・培養した心室筋細胞を用いることとし,拍動の電気的ペーシングと気泡付着状態での超音波照射を顕微鏡観察下で行える観察チャンバを開発した.手法の有用性を確認するため,気泡を付着した培養心筋細胞に超音波を照射する実験を行い,機械刺激による期外収縮を誘導できることを確認した.さらに,心筋細胞の不応期を求める実験を通じて拍動周期に依存して不応期が変化することを確認し,機械的刺激に対する細胞の反応を調べる上での本刺激手法の有用性を確認した.
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