細胞間相互作用の研究また組織再生に用いる細胞マニュピュレイション方法

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23650257
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 医用生体工学・生体材料学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 岩田 博夫 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (30160120)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• キーワード: ナノバイオロジー・ナノメディスン / 再生医療

研究概要

ガラス基板上に一本鎖DNAを結合し、DNAハイブリダイゼーションを利用して細胞を2次元に配列させ、長期間培養を行って観察した。配列直後は、細胞はDNAハイブリダイゼーションの効果のみで結合しているが、基板を血清含有培地に浸漬すると、血清中の接着性タンパク質により、本来の接着機構へと移行した。さらに、細胞が接着分子によって固定される力と、移動しようとする力の間で競合が起こり、最終的に移動する力が打ち勝つことがわかった。

研究成果

• [雑誌論文] Inhibition of instant blood-mediated inflammatory responses by co-immobilization of sCR1 and heparin on islets (2013)
  • 著者名/発表者名: Luan NM, Iwata H
  • 雑誌名: Biomaterials 巻: (in press)
  • DOI: DOI:10.1016/j.biomaterials.2013.03.041
  • 査読あり
• [雑誌論文] Long term culture of cells patterned on glass via membrane-tethered oligonucleotides (2013)
  • 著者名/発表者名: Sakurai K, Hoffecker IT, Iwata H.
  • 雑誌名: Biomaterials 巻: 34(2) ページ: 361-370
  • DOI: DOI:10.1016/j.biomaterials.2012.09.080.
  • 査読あり
• [雑誌論文] Cells immobilized on patterns printed in DNA by an inkjet printer (2012)
  • 著者名/発表者名: Sakurai K, Teramura Y, Iwata H
  • 雑誌名: Biomaterials 巻: 32(14) ページ: 3596-3602
  • DOI: DOI:10.1016/j.biomaterials.2011.01.066
  • 査読あり
• [学会発表] Surface-labeling of pancreatic islets with ssDNA-modified magnetic nanoparticles for MR imaging (2012)
  • 著者名/発表者名: Kitamura, N., Nakai, R., Iwata, H
  • 学会等名: 6th International Symposium on Nanomedicine
  • 発表場所: くにびきメッセ島根県立産業交流会館(松江市)
  • 年月日: 2012-11-30
• [学会発表] ランゲルハンス氏島の移植後 MRI 診断を指向した造影剤の開発 (2012)
  • 著者名/発表者名: 北村成史,岩田博夫
  • 学会等名: 第41回医用高分子シンポジウム
  • 発表場所: 東京大学先端科学技術研究センター(東京都)
  • 年月日: 2012-06-25
• [学会発表] 表面修飾酸化鉄ナノ粒子を用いたランゲルハンス氏島の MR 画像化 (2012)
  • 著者名/発表者名: 北村成史,岩田博夫
  • 学会等名: 第61回高分子学会年次大会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(横浜市)
  • 年月日: 2012-05-29
• [備考]
  • URL: http://www.frontier.kyoto-u.ac.jp/te03/index-j.htm