研究概要 |
動脈硬化症の極早期段階に生じる内皮細胞の損傷による内腔表面粗さの計測において,内皮細胞のサイズが10-20μmであるのに対し,通常の超音波断層像の空間分解能は0.1mm程度であり検出は難しい.本研究では,頸動脈の長軸方向変位を利用して表面粗さを高精度に計測する手法を開発した.基礎実験における鋸歯状の表面形状を有するファントムの計測から,提案手法により10μm程度の表面粗さを計測できることを示した.さらに,ヒト頸動脈のinvivo計測において本手法により10-50μm程度の微小な表面粗さを計測することができた.
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