• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実施状況報告書

近赤外時間分解分光法を用いた姿勢変化時の脳血流量と影響を与える因子の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23650320
研究機関浜松医科大学

研究代表者

入澤 寛  浜松医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (70467231)

研究分担者 渡邉 裕司  浜松医科大学, 医学部, 教授 (50262803)
竹内 和彦  浜松医科大学, 医学部, 准教授 (00419425)
美津島 隆  浜松医科大学, 医学部附属病院, 准教授 (80279348)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード脳血流
研究概要

近赤外時間分解分光法を用いた姿勢変化時の脳血流変化を脳梗塞患者、健常者において測定した。予定人数、脳梗塞患者20名、健常者50名のうち、平成23年度中には脳梗塞患者10名、健常者20名の測定を実施している。現在のところ、脳梗塞患者で、立位時に脳血流が低下する傾向がみられている。血流変化の程度については個人差が大きい。健常者では複数の被験者で立位時に脳血流が増加する傾向がみられている。また、両被験者グループともに、能動的な姿勢変化、受動的な姿勢変化に関係なく、立位時に脳血流が増加する被験者ではともに増加し、減少する被験者ではともに減少したため、姿勢変化方法による差異はないと考えられた。これまで姿勢変化時の血圧変化は、起立時にいったん低下し、その後、交感神経活動によって回復するとされてきたが、脳血流は必ずしもそうなっていないということが推測される。このため、この脳血流変化が、脳梗塞発症もしくは脳梗塞後遺症のメカニズムに関与している可能性もある。われわれは姿勢変化時における脳血流の変化は、脳梗塞の発症に影響を与えると考えている。姿勢変化時の脳血流変化と脳梗塞との関係、予後予測、ひいては発症予測にもつながればと考えている。今後、対象人数を増加させ、この傾向を統計学的に検討していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

被験者の募集に難渋している。今年度は近隣病院の協力を得られることになったため、今後は順調に進むことが予想される。

今後の研究の推進方策

被験者募集に難渋しているため、脳梗塞患者を多く扱う近隣病院に協力を依頼した。当該病院の倫理規定に基づき研究を引き続き遂行する予定である。平成24年中に予定被験者数の検査を行う予定である。

次年度の研究費の使用計画

得られたデータの統計学的処理のために統計処理ソフトを購入予定である。また、近隣病院に協力を依頼したため、近隣病院スタッフに対する謝金が発生する予定である。

URL: 

公開日: 2013-07-10  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi