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2012 年度 実績報告書

軽症脳梗塞へのライフスタイル介入は脳血流量を改善するのか

研究課題

研究課題/領域番号 23650322
研究機関名古屋大学

研究代表者

山田 純生  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80359752)

キーワード軽症脳梗塞 / 脳血流量 / 血管内皮機能 / ライフスタイル介入
研究概要

本研究では、ラクナ梗塞(LS)とアテローム性脳梗塞(AS)による軽症脳梗塞患者19例(年齢:67.5±6.2歳)を対象とし、脳血流量(CBF)と末梢の血管内皮機能(%FMTD)との関連を検討し(研究1)、次に、6か月間の運動・減塩などのライフスタイル介入効果によるCBF改善効果を13例(介入8例、対照6例)で比較検討した(研究2)。(症例研究デザイン)
【研究1】MRIのASL法によるCBF測定の再現性を確認した後、末梢血管内皮機能との関連を検討した。その結果、CBFと%FMTDには関連が認められなかった(%FMTD:r=-0.26, P=0.28)。病型別ではLSでASよりCBFが高い傾向を認めたが,%FMTDはASが高い傾向にあり、%FMTDに影響するスタチン服薬の影響を受けたものと思われた。また、副次的指標の中で、認知機能(TMT-A)、高強度活動時間、血清アルブミンはCBFと関連し(それぞれr=-0.61,P<0.01、r=0.63,P<0.01、r=0.48,P=0.04)、今後の検討課題となった。
【研究2】%FMTDは介入群では改善したが(3.8%→4.9%)有意ではなく、対照群でも同様であった(4.1%→5.0%)。CBFは介入による改善は認められなかったが(38.3±11.4 ml/100g/min→ 36.3±11.9 ml/100g/min, P=0.61)、CBF非介入群では低下する傾向を認め(45.7±14.2ml/100g/min→41.0±12.6 ml/100g/min, P=0.08)、ライフスタイル介入によるCBF低下予防効果が示唆された。
【まとめ】軽症脳梗塞のCBFと%FMTDはスタチンなど非服薬下にて関連性を再度検討すべきと思われた。またCBFに対するライフスタイル介入の目的は改善より低下予防であることが示唆された。

研究成果

(2件)

すべて その他

すべて 学会発表

  • [学会発表] 軽症脳梗塞患者における脳血流量と末梢血管内皮機能との関連‐MRI(ASL法)を用いた検討‐

    • 著者名/発表者名
      入谷直樹
    • 学会等名
      平成24年度名古屋大学脳とこころの研究センターシンポジウム
    • 発表場所
      名古屋大学医系研究棟1号館
  • [学会発表] 軽症脳梗塞患者における脳血流量と末梢血管内皮機能との関連‐MRI(ASL法)を用いた検討‐

    • 著者名/発表者名
      山田純生
    • 学会等名
      第38回日本脳卒中学会総会
    • 発表場所
      グランドプリンスホテル新高輪

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公開日: 2014-07-24  

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