マウスの足関節最大底屈トルクを非観血的・経時的に測定できる装置を開発し、筋力増強運動による筋萎縮からの形態的な回復促進効果と機能的な回復促進効果を同時に検証した。その結果、ヒラメ筋の筋線維横断面積には筋力増強運動による筋萎縮からの回復促進効果が認められた一方、足関節最大底屈トルクの回復促進効果を評価することはできなかった。本結果はヒラメ筋以外の底屈筋に形態的な回復促進効果が小さかったことに起因すると考える。しかし、本装置を用いることにより、筋萎縮やその回復過程でのトルク変化を経時的に評価できた。
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