研究概要 |
サルコペニアに対して長期の運動の効果を検証した.運動を処方されたラットは,II型線維のI型への移行の抑制が認められた.筋毛細血管は,運動を処方されたラットでは,処方されなかったラットと比し緻密な構築であった.SDH染色像濃度は,運動を処方されたラットが濃染されており,ミトコンドリアの代謝活性に関係するPGC-1αの増加が認められた.そして,血管増殖因子等は,運動を処方されたラットが有意に多く発現していた.これらの結果より,長期間の有酸素運動は,サルコペニアや,筋中の毛細血管退行を抑制する十分な効果が得られることが検証できた.
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