研究課題/領域番号 |
23650349
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
山越 健弘 金沢大学, 機械工学系, 研究員 (70444205)
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研究分担者 |
山越 憲一 金沢大学, 機械工学系, 教授 (40014310)
松村 健太 金沢大学, 機械工学系, 研究員 (30510383)
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キーワード | 安全科学 / 健康・福祉工学 / 生体情報計測 / スマートセンサ情報システム / 電子デバイス・機器 |
研究概要 |
運転する直前あるいは停車中における健康状態を「指1本」から「短時間」かつ「簡便」にチェックし,運転者自身のその時点における健康状態を把握した上で,安全運転意識の向上に役立たせることは,交通事故防止という観点から重要である。そこで本課題では,我々が開発してきた各種生体計測技術(指尖部光電容積脈波計測を基盤)を融合し,新たな健康スクリーニングシステムを提案・試作して実用化に結びつけることを最終目標としている。 平成23年度は,使い易さを念頭に置いた装置システムの全体構想を行い,まずは計測原理が確立されており,かつ重要な生理指標である血圧,脈圧,心拍数,血管緊張度(ストレス度),及び血管弾性度の5指標を手指から同時かつ1分以内に取得できるようなプロトタイプの開発を行った。また同時に,計測波形や解析値をPC上でリアルタイムに演算・表示できるようなソフトの開発も行った。次いで,健常若年・中年成人男女5名の参加者を対象とし,2週間に渡る日常生活下の計測を行い,試作機の動作性能を確認した。 平成24年度は,体調判別検証として健常若年成人男性10名の参加者を対象とし,10日間に渡る日常生活下の計測を行い,各被験者のデータのうち,実験4日目(断眠後)の計測データを「断眠後の生理状態」,それ以外を「通常の生理状態」と分類し,線形判別分析を試みた。その結果,判別的中率が全体(感度と特異度の平均)で72.3%であり,試作機から得られる指標を総合的に分析することで,運転に好ましくない体調の一つである断眠後を判別できる可能性が高いことが示唆された。 また平成23~24年度を通して,近赤外領域における複数波長の光電容積脈波を利用した血中アルコール濃度計測の可能性をin vitro(アルコール吸光特性評価)及びin vivo(アルコール負荷試験)下で予備検討し,その実現可能性も示した。
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