本課題では,工学系・医学系研究者が相互に連携することにより,工学・医学的なアプローチから,ユニバーサルデザインの基本コンセプトを数理的なモデルとして記述することについて研究した.ここでは,印象材が塗布された把持体を握ることにより得られた把持形状を,三次元計測によりポリゴンデータ化した.得られたポリゴンデータから把持に対するユニバーサルデザイン(握りやすさ)を記述する数理モデルを構築するため,(1)ポリゴンデータからの把持特徴量の抽出法,(2)抽出された特徴量の傾向分析とその可視化,(3)研究成果を活用した把持体をデザインするための方法について検討し,試作品製作のためのシステム開発を行った.
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