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2011 年度 実施状況報告書

スポーツにおける現象学的技術分析法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 23650370
研究機関筑波大学

研究代表者

佐野 淳  筑波大学, 体育系, 教授 (50178802)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード技術分析
研究概要

本研究は、新しいスポーツ技術の分析法の構築を目指すものである。これまではスポーツの技術は自然科学的方法で分析されることが多く、メカニズムの解明的研究が主であった。これに対して、本研究では、運動者が動けるための技術分析という点に立ち、現象学的立場に立って、動きをことばと同じ次元からとらえて、ことばの規則ど同様に動きの規則をとらえ、技術分析の方法に資するものである。 本研究のこの研究目的を達成するために、23年度は、以下の二つの取り組みを行った。 言語学あるいは語学関連の文献を収集し、そこに取り上げられていることばの規則がどのような性質の規則であるのか、またどんな規則が取り上げられているのかを調べた。この場合、日本語、英語、ドイツ語関連の文献を調査した。たとえば、主語と述語の関係、品詞の並び方の規則などについて、言語ではそこでどのようにして規則の把握をしているのかをとらえることを試みた。この作業はまだ途中であり、次年度以降も続けている予定である。 一方、動き方について、体育・スポーツ関連の文献にはどのような動き方の規則、あるいは規則的な内容が記載されているのかを調べた。たとえば、マット運動における前回りでは、身体の背面は順番に接触していかなければならないとか、倒立は手は肩幅ぐらいに広げて着く、などである。本研究では、これらは、技術内容であるとともに、できるための規則であると考えるものである。このようにして、専門文献に記載されている、動き方の規則を調べていった。ただし、この作業はまだ途中であり、次年度以降も続けていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は、言語関係の文献調査も、動き方に関する文献調査も、作業はまだ途中段階である。文献を調べるという点では、順調ということがいえるが、そうした内容を整理してまとめるという点でいえば、若干、進度は遅いといえる。学内の他の仕事がかなり重なっているため、十分な時間がとれないのが第一の大きな理由であると思われる。

今後の研究の推進方策

当初立てた計画通り、進めていけると思う。調べた内容を整理する時間を何とか確保していくつもりであり、それは可能であると思う。

次年度の研究費の使用計画

一部、前年度購入予定であった文献の購入が間に合わなかったので、購入できなかった文献の購入をますば行いたい。

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公開日: 2013-07-10  

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