研究概要 |
1単位時間(50分間)のダンス授業における実践的思考を調査し記録した。記録は思考命題によるカテゴリーを用いて分析された。 その結果、熟練教師と未熟練教師との間に有意な差が認められた。それらは、「思考命題総数」、「教授命題総数」であり、また、教授に関する「推論」、そして教授に関する「代案」であった。「学習に関する命題」については、学習に関する「推論」、「教材理解」であった。 中堅教師(男性)と熟練教師との間に有意な差は認められなかった。しかし,未熟練教師との間には「思考命題総数」において差が認められた。また、「教授命題総数」については、未熟練教師との間に有意傾向が認められた。中堅教師(男性)は、熟練教師に類似した思考傾向があるが、しかし有意差が認められない。個人間の差の影響であることが推察された。
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