研究課題/領域番号 |
23650374
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
岩田 靖 信州大学, 教育学部, 教授 (60213295)
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研究分担者 |
平野 吉直 信州大学, 教育学部, 教授 (40293534)
結城 匡啓 信州大学, 教育学部, 教授 (90302398)
安達 仁美 信州大学, 教育学部, 助教 (30506712)
谷塚 光典 信州大学, 教育学部, 准教授 (30323231)
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キーワード | 教師教育 / 教員養成 / 保健体育科教育 / リフレクション / 省察 / 臨床経験 / 授業研究 / ポートフォリオ |
研究概要 |
本研究の目的は,全ての教育学部教員が教員養成に貢献できる「教職実践演習」指導マニュアルを,教科専門教員と教科教育教員が連携して開発することである.2年度目である本年度は次の研究を実施した. 1.教育学部の改組及びカリキュラム改革により,1年次の前期「教育臨床入門」及び後期「教育経営」の授業の中で,コース・課程別のリフレクション演習の時間を設定することとした.各コース・課程の1年次生クラス担任である学部教員が指導することとした.附属松本学校園等における臨床経験のリフレクションを,自分の目指す教師像の構築及び2年次以降の自己課題の明確化につなげるためには,リフレクション演習時の教員コメント時にそれらのことを意識したコメントをしていく必要がわかった. 2.1年次「教育臨床入門」の課題として,「教職eポートフォリオ(履修カルテ)」の作成を開始することとした.信州大学教育学部のディプロマ・ポリシーに対応した自己評価の12観点から,学生は自己評価を行い,それに続いて同じコース・課程の学生間で相互評価することとした.さらに学部教員からの指導者評価を記入することとしたが,1人ひとりに対してコメントすることに対するガイドラインが必要であることがわかった. 3.次の研究発表等を行った.(1)谷塚光典・安達仁美・八木雄一郎・西一夫・鈴木崇晃・斉藤優一・河野寛樹「教員養成初期段階の学生に対する授業研究方法指導プログラムの開発(3)-教育実習生の研究授業参観の事前・事後指導の効果-」,日本教育大学協会全国教育実習研究部門第26回研究協議会(鹿児島大学).(2)谷塚光典・安達仁美・岩田靖・平野吉直・結城匡啓「教員養成初期段階におけるリフレクション指導の在り方-学生の課題の明確化と目指す教師像の構築に向けた学部教員の役割-」,平成24年度日本教育大学協会研究集会(鹿児島県民交流センター).
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2年度目である本年度は,特に1年次生の「教育臨床入門」にリフレクション指導及び教職eポートフォリオへの指導者コメントのあり方を検討した。目指す教師像の構築を開始する時期である教員養成初期段階について研究することによって,4年間の体系的な教職指導の方向付けをすることに繋がった。 これらの研究成果は,日本教育大学協会全国教育実習研究部門及び日本教育大学協会研究集会において研究発表を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
(1)2年次「教育臨床演習」・3年次「教育実習事前・事後指導」・4年次「教職実践演習」の中で行われる,グループ討議によるリフレクション演習について,参画する学部教員がどのように指導・助言を行うのか,学生による討議の様子と学部教員による指導の様子を記録・分析し,指導のポイントをまとめる。 (2)1年次「教育臨床入門」・2年次「教育臨床演習」・3年次「教育実習事前・事後指導」・4年次「教職実践演習」の中で学生が作成した「教職eポートフォリオ(履修カルテ)」を閲覧した学部教員がどのようにコメントを記入するのかを分析し,指導のポイントをまとめる。 (3)日本や諸外国における教員養成に関する文献・資料の収集・分析を継続する。 (4)国内学会に参加し,教師教育研究者との交流を通して情報収集を進めることと合わせて,これまでの成果を発表して意見交換する。
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次年度の研究費の使用計画 |
(1)当初計画で見込んだよりも安価に研究が完了したため,次年度使用額が生じた。 (2)臨床経験科目における学生のリフレクション演習の様子を撮影するビデオカメラ及びその周辺機器と記録用テープを購入するために,設備備品費及び消耗品費を用いる。撮影したビデオテープの整理・編集時には,研究協力者(大学院生)に依頼して,謝金(資料整理)を支出する。 (3)教師教育に関連する文献・資料を収集して分析するために,設備備品費を用いる。 (4)研究成果を随時発表し,国内外の研究者と情報交換・学術交流するために,国内旅費及び外国旅費を用いる。学会参加費として,その他(学会参加費)を支出する。
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