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2013 年度 実績報告書

地域スポーツボランティアのマネジメントシステム構築に向けた基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 23650398
研究機関早稲田大学

研究代表者

作野 誠一  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 准教授 (60336964)

キーワードスポーツボランティア
研究概要

本研究は、日常的・継続的スポーツボランティアに対するマネジメントシステムの構築に向けた問題点の把握ならびに基本的な考え方について検討することを目的とした。平成23年度は、地域スポーツクラブの人材及びスポーツボランティア、人材マネジメント論等の文献レビューを行い、研究枠組を整理した。平成23年度の後半から平成24年度にかけて、本務校の制度を利用してオーストラリアに赴き、国際マラソン大会を事例として、スポーツボランティアの調達・開発・維持の状況について情報収集を行った。またスポーツボランティア研究を含むスポーツマネジメント研究・教育の現況についても現地校のカリキュラム分析はもとより研究者へのヒアリングも実施した。平成25年度は、実質的なボランティアである外部指導員の活用に関わる問題について、同内容を取り上げているアーカイバルデータをもとにそれらを整理するとともに、事例にあたって詳細な分析を行った。本研究では、「調達」「開発」「維持」という3つのプロセス(局面)を念頭に置きながら、運動部活動における外部指導者の「調整」「探索」「報酬」という3つのキーワードから運動部活動の理想と現実のギャップを埋める方策について提案した。ここから示唆されたのは、マネジメントのプロセス(局面)という分析視点を明示的に採用することによって研究課題が体系的に整理された形で把握できることであった。総合的な分析を通じて、「調達」及び「開発」の局面では、資格・人材開発に対する姿勢が「無関心-資格至上主義」に二極化していること、主体的な人材育成・能力開発(内部化)視点の欠如といった問題を指摘した。また、「維持」の局面では、処遇をめぐる金銭的報酬への収斂傾向、非金銭的報酬に対する関心の低さ、スタッフの処遇改善に消極的な傾向などを指摘した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 少子化時代と運動部活動2013

    • 著者名/発表者名
      作野誠一
    • 雑誌名

      現代スポーツ評論

      巻: 28 ページ: 48-59

  • [学会発表] 地域スポーツにおける人材マネジメント論の展開:ボランティアマネジメントの視点から2014

    • 著者名/発表者名
      作野誠一
    • 学会等名
      日本体育・スポーツ経営学会第37回大会
    • 発表場所
      新潟医療福祉大学
    • 年月日
      20140319-20140321
  • [学会発表] Community development and Sport Club Establishment in Japan2013

    • 著者名/発表者名
      Seiichi Sakuno
    • 学会等名
      2013 International Conference of Sport, Leisure and Hospitality Management
    • 発表場所
      Taipei, Taiwan
    • 年月日
      20130517-20140519
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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