研究課題/領域番号 |
23650404
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
増田 和実 金沢大学, 人間科学系, 教授 (50323283)
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連携研究者 |
岩中 伸壮 金沢大学, 人間科学系, 研究員(博士研究員) (80584002)
加藤 将夫 金沢大学, 薬学系, 教授 (30251440)
杉浦 智子 金沢大学, 薬学系, 助教 (70542190)
橋本 健志 立命館大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (70511608)
花井 淑晃 名古屋工業大学, 工学研究科, 准教授 (50360730)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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キーワード | 骨格筋 / トランスポーター / カルニチン / 脂肪酸 / 代謝 |
研究概要 |
骨格筋のカルニチンは調査脂肪酸をミトコンドリアマトリックス内へ輸送する際、あるいはまた、それに引き続くβ酸化には必須の基質である。したがって、骨格筋におけるカルニチンの利用量を増加させることが生体(骨格筋)の脂質代謝の利便性につながるという発想は、これまで報告されたカルニチンサプリメント研究の原点となってきた。しかしながら、カルニチンサプリメントの脂質代謝への効果についてはコンセンサスのあるエビデンスはない。こうした問題の背景には、骨格筋へのカルニチン輸送機序に関する基礎研究の蓄積不足が挙げられる。本研究はこの潜在的な問題を解決するべく、骨格筋の細胞膜を隔てた基質輸送機序について検証することを目的とした。骨格筋はその細胞内で内因性にカルニチンを合成できないため、それを血液から細胞内へ取り込まなければならない。筋細胞に内在するOCTN2に注目し、筋収縮に伴ってOCTN2の分布やそれを介したカルニチン取り込み能力がどう変化するか、さらにOCTN2の発現に関与するシグナル調節機構について検証したところ、筋収縮によってOCTN2のカルニチン取り込み能力が亢進し、その背景にはOCTN2の細胞膜へのトランスロケーション機構が働いていることが明らかとなった。
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