水泳の飛び込み事故を防止するためには、学校プールにおいて安全な飛び込み方法を指導することが必要と考える。水深1m程度のプールにおいて安全に飛び込む方法を明らかにする事を目的に研究を行った。大学生被験者11名を対象とし、プールサイドから様々な入水角度で飛び込み動作を繰り返させ、その際の頭部最大到達深度を計測し、両者の相関を求めた。その結果、入水角度と頭部の最大到達深度との間に強い相関関係を認め、水深1mのプールに水面と同じ高さのプールサイドから飛び込む際には、入水時に水面と上肢のなす角度が約30度で頭部が水底に達することが示された。このことから水深1mのプールには入水角度30度以下で飛び込むことが求められる。
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