本研究では、発光ダイオード(LED)を用いた小型光電脈波センサを用いて、三次元(3D)立体映像の視聴における映像酔いを検出する手法を確立し、新しい小型映像酔いセンシングシステムとして開発する事を目的とした。映像酔い指標の解析・導出は、実際に3D映像ソフト視聴中の被験者から指尖光電脈波信号を取得し、脈拍間隔と脈波信号の周波数解析から算出した交感/副交換神経に関する指標と、さらに脈拍数変動とを組み合わせる事で映像酔い成分指標を抽出した。複数被験者の視聴体験後の感想と照合し、酔い発生とほぼ同時点で検出できており、同指標が3D映像酔い成分の抽出に有効であると考えられる。
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