研究課題/領域番号 |
23650422
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研究機関 | 香川短期大学 |
研究代表者 |
次田 一代 香川短期大学, その他部局等, 教授 (40198528)
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研究分担者 |
垣渕 直子 (秋山 直子) 香川短期大学, その他部局等, 准教授 (70310886)
山本 慶子 香川短期大学, その他部局等, 教授 (60280228)
薦田 美貴世 香川短期大学, その他部局等, 講師 (60342341)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | 健康管理 / 食生活 / 地域保健 / 栄養教育 / 情報システム / 健康寿命 |
研究概要 |
1.パーソナル電子カルテ(PEHR)の研究開発 (1) PEHR記録項目の決定 食生活に関する既存情報を参考にし、PEHRの生活習慣に関する記録項目を、(1)食生活パーターン(起床、朝食、昼食、夕食、夜食、就寝の時刻)、(2)外食・間食の有無、(3)喫煙、飲食について(1日の喫煙量と飲酒量)、(4)運動習慣について(1日の歩数、意識して運動した時間)、(5)食事の質と量(夕食の量と内容)の5項目とした。 (2)セキュリティの確保のための個人認証方法 管理者が指定したID・パスワードを会員に配布し、本人の結果は、本人のみが閲覧できるようにした。また管理者は、各会員から了承を得たうえで、全員の結果をみられるようにした。 (3)メンテナンス、システム管理 共用施設の使用に対応できるシステム管理方法をプログラムに組み込み、ソフトを作成した。 (4)ソフトの作動確認と問題点修正 作成したソフトを10名の学生に使用してもらい感想を聞いたところ、2回目以降は、ID・パスワードを再入力しなくてもよいようにならないかとの意見があったので、ID・パスワードを再入力しなくてもサイトに入れるようなシステムにした。ただし、携帯電話会社4社に問い合わせたところ、携帯電話では、ID・パスワード再入力不要の設定ができない機種があると判明したので、会員への使用方法の説明時にその旨を伝えることとした。2.ウエルネスコミュニティ形成のための方法論の研究メールや紙媒体によって協力を依頼し、学内教職員20名、地域の保健福祉事務所職員30名が会員になった。これらの会員に対して、PEHRの使用方法の説明をするとともに、身体計測(身長、体重、体脂肪量、腹囲、握力、上腕周囲長)、食事調査(BDHQ使用)、フードモデル(SATシステム使用)による食事指導を行った。その他、地域の病院関係者等にも協力を依頼し、現在、会員を増やしているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成23年度に研究実施を計画していたパーソナル電子カルテ(PEHR)の研究開発については、記録項目、個人認証方法を決定した上で、プログラムソフトを作成し、作動確認と会員への協力依頼まで進めることができ、計画通り進捗していると考える。またウエルネスコミュニティ形成のための方法論の研究では、さまざまな階層から会員を募集し、PEHRの使用を依頼するとともに、当該会員に対して食事指導などを実施しており、おおむね順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
平成23年度に引き続き、地域のコミュニティーや企業への会員の募集を行うとともに、PEHRを実際に使用してみてのアセスメントを行い、問題点がある場合は修正を行う。また会員の食生活パターンと実際の食事状況について、実際の食事調査を行いそれらの関係を解析する。さらに会員の意識改革、行動変容につながるかどうかについても検討していく予定である。ウエルネスコミュニティーに対する住民の認識と受容生に関する社会調査も引き続きを行ない、これらから得られた結果を解析しとりまとめる。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度の研究費使用計画は、食事調査、社会調査費等の物品費に450,000円、旅費に100,000円、得られた結果の解析等に必要な人件費・謝金に100,000円、その他に50,000円、合計700,000円の予定である。
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