研究課題
本年度は様々な手続きに時間に時間を要した.一つ目は倫理審査委員会の手続きに時間を要した.本研究課題の重要な測定項目である磁気共鳴分光法および磁気共鳴映像法を使用する際に名古屋大学大幸キャンパスに設置されているMR装置を使用する予定であったが,その使用許可が下るまでに紆余曲折があり,数ヶ月を要した.時間が要した理由としては,MR装置を医学部以外の外部の研究者が使うケースが初めてであり,ルールが決まっていなかったことが大きな要因である.結局,医学系研究科の倫理審査委員会での審査を経て,許可が下り,MR装置関係の倫理審査委員会での許可が下り,使用できることになったのが2012年の2月頃であった.その後,予備実験を行い,特に磁気共鳴分光法を確立するために予備実験を何度か行った.そして,被検者との日程調整を行い,2012年3月末頃より,若年者を被検者とする本実験を随時始めることができた.データは現在分析中である.現在は本実験を始めたところであるため,達成度としては低い.しかしながら,当初予定していた若年者を被検者とする実験が始まったので,今後は継続的に実験を行えると考えている.
3: やや遅れている
現在は本実験を始めたところであるため,達成度としては低い.しかしながら,当初予定していた若年者を被検者とする実験が始まったので,今後は継続的に実験を行えると予想している.
今後行う予定の実験は中高齢者の被検者を用いた実験である.被検者が集まりつつあり,今年度の夏頃をメドにこの実験を行って行く予定を立てている.測定内容としては2011年度に行った若年者と同様な測定を行う予定を計画している.
研究費の使用としては,MR装置の借用料が多くを研究費の多くを占めると予想している.それに加えて血液分析の費用が必要となる.また,現在検討中であるが,磁気共鳴分光法の分析に計180万円ほどの分析ソフトが必要になる可能性がある.しかし,フリーで利用できる分析ソフトもあるので,どの程度有用なソフトなのかを見極めた上で購入するか否かを決める予定にしている. なお,繰越金に関しては,先に述べたように倫理委員会での承認を得るための事務手続き等に予想以上の時間がかかったため,2011年度に予定していた実験がほとんどできなかった.したがって,繰越を行った経費に関しては当初から予定していた2011年度に行う実験に必要な経費を 2012年度において使用する予定である.
すべて 2012
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
Neuromuscul. Disord.
巻: 22 ページ: 16-25
10.1016/j.nmd.2011.06.750