研究課題/領域番号 |
23650441
|
研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
岡田 みゆき 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (90325308)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
|
キーワード | 国際情報交流 |
研究概要 |
シティズンシップを育成するためのプログラムを開発し、H大学附属小学校5年生の2クラスにおいて実施した授業研究結果を分析した。分析内容は、授業対象者に行ったシティズンシップに関するアンケート、授業で使用したワークシート、授業の感想等である。 平成23年6月、日本家庭科教育学会長崎大会において、その研究成果を口頭で発表し、シティズンシップ教育に精通した研究者より質問や助言をいただく。それと共に、研究協力者(大学院生)が「小学校家庭科におけるシティズンシップを育成するための授業実践‐旭川市の除雪課題を通して-」というテーマで研究結果を論文にまとめ、日本家庭科教育学会誌に投稿する。なお、この論文は、日本家庭科教育学会誌55巻に掲載予定である。 また、口頭発表の際や学会誌のレフリーからいただいた意見を参考に、プログラムの修正を行った。修正プログラムの内容に関しては、10th Annual Hawaii International Conference on Educationに参加し、「Citizenship Education Program for Elementary School Pupils: The Snow Removal Problem in Asahikawa」という題で、ポスターにて発表した。また、小学校教育のオーラル発表やワークショップにも参加し、小学校教育を専門とする教育者並びに研究者から、体験学習の重要性、質の高い体験学習の内容、専門家をゲストティーチャーとして招くことの有効性、体験学習を授業に取り入れることの相乗効果など研究に関する指導と助言を数多くいただく。 さらに、来年度、修正プログラムを行う市内の公立小学校を探し、研究内容の説明と研究協力のお願いをする。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1年目の計画は、授業開発のための資料を国内外で収集し、シティズンシップを育成するためのプログラムを開発することであった。さらに、附属小学校において授業を実践することであったが、これらについては、すべて達成できた。 さらに、当初、2年目に行うはずであった研究成果発表については、1年目で行うことができた。資料を収集するだけではなく、国内外で研究成果を発表し、研究者より直に有益なアドバイスを得ることができた。
|
今後の研究の推進方策 |
プログラムを修正し、市内の公立小学校において、授業と雪に関する体験活動(除雪活動を含む)を実施する。5月に小学校並びに土木事業所と体験活動に関する詳細な打ち合わせをする予定である。 この研究成果については、日本家庭科教育学会において発表し、論文にまとめ投稿する計画である。 さらに、この活動を降雪地帯に広めるため、冊子を作成し配布する。
|
次年度の研究費の使用計画 |
授業実践(特に体験活動)のための活動費10万円論文の掲載料2万円研究成果発表のための旅費5万円パソコン関連の消耗品3万円
|