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2012 年度 実績報告書

世代間交流事業におけるダークサイドの分析と予防策の研究

研究課題

研究課題/領域番号 23650452
研究機関地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所)

研究代表者

藤原 佳典  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (50332367)

キーワード世代間交流
研究概要

平成23年度の研究では、①新聞記事の内容分析から世代間交流事業の進展を把握した上で、②事業主催者に対する質問紙調査により現在の世代間交流事業の課題について明らかにすることを目的とした。①新聞記事の内容分析について、1988年4月から2011年12月までの全国紙3紙(朝日新聞、読売新聞、毎日新聞)を対象に、世代間交流事業の変遷をコレスポンデンス分析により明らかにした(339記事)。②世代間交流事業主催者に対する質問紙調査に関しては、2009年から2011年に新聞記事で見出された65事例を対象に世代間交流事業の実態と課題ついて郵送調査を行った。交流事業の課題については、クラスター分析により分類をした。事業主催者に対する質問紙調査の最終的な回収数は、56事例(77.3%)であった。①新聞の内容分析からは、社会政策の変化に応じて、90年代末から今日まで世代間交流事業に関する記事が増加している傾向が示された。②質問紙調査の結果からは、交流事業の多くが単発で不定期的なものであることが示された。また、世代間交流事業の4つの課題(a.世代間ギャップの問題、b.運営の課題、c.交流プログラムの問題、d.参加者確保の問題)、がそれぞれ見いだされた。以上の知見をまとめると、世代間交流事業に対する社会的関心の高まりが認められる一方で、これまでの交流事業は単発で不定期的なものが多く世代間事業の課題を抱えていることが示された。
本研究結果をもとに平成24年度には、世代間交流事業に詳しい研究者や実践家とともに23項目から成るチェックリスト案を作成した。チェックリスト案については、23年度の調査対象事例に郵送配布して使用してもらい、その妥当性について検証した。最終的に59事例から回答があり、項目分析および因子分析によりチェックリストとしての妥当性が示された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 世代間交流事業に対する社会的関心とその現状2013

    • 著者名/発表者名
      村山陽
    • 雑誌名

      日本公衆衛生雑誌

      巻: 60 ページ: 138-145

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 藤原佳典2012

    • 著者名/発表者名
      世代間交流における実践的研究の現状と課題
    • 雑誌名

      日本世代間交流学会誌

      巻: 2 ページ: 3-8

    • 査読あり
  • [学会発表] 世代間交流の長期的効果の検討

    • 著者名/発表者名
      村山陽
    • 学会等名
      日本世代間交流学会第3回全国大会
    • 発表場所
      名古屋芸術大学
  • [学会発表] 世代間交流によるコミュニティ再生を考える会III

    • 著者名/発表者名
      藤原佳典
    • 学会等名
      第71回日本公衆衛生学会総会自由集会
    • 発表場所
      カリエンテ山口
  • [図書] ソーシャルキャピタルで解く社会的孤立2013

    • 著者名/発表者名
      藤原佳典
    • 総ページ数
      289
    • 出版者
      ミネルヴァ書房

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公開日: 2014-07-24  

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