• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実施状況報告書

衣服設計システムを活用した高齢者用衣服の設計

研究課題

研究課題/領域番号 23650456
研究機関奈良女子大学

研究代表者

今岡 春樹  奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (00223321)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードユーザインターフェース / ソフトコンピューティング / 高齢者
研究概要

平成23年度は、まず実験用の衣服を決定した。高齢者にとって着易くするため、デザインは標準的なワンピースとした。次に高齢者のサイズ類型について研究し、2種類のボディを作成した。求めた2つの体型に対して、若者用の衣服パターンを変形して(グレーディングという)2種類の高齢者用のパターンを作成した。着装シミュレーションを行い、きつくもなくゆるくもなく、シルエットも満足いくことを確認した。この一連の研究内容は、高齢者のトレーニングの準備としての位置づけでもあり、パターン作成CADと着装シミュレーションそれぞれ違うメーカーのソフトが連動して使用できることを確認した。 購入したCADソフトを学生が使いこなせるようにトレーニングしつつ、トレーニングにおける問題点を抽出した。この若者の意見は、平成24年度の本実験で高齢者が感じるトレーニングにおける問題点と対比するために使用できる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成23年度に予定した事項である、平成24年度の本実験のための準備は順調に整った。夏休みを利用して主として3回生の学生にトレーニングを行ったが、その学生は4年生で研究代表者のゼミに入り、本実験のアシスタントとして活用できるため、当初計画より詳細な実験ができる可能性が出てきた。

今後の研究の推進方策

平成23年度は、衣服設計用CADの購入と学生への予備トレーニングを行った。さらに、平成24年度に行う本実験に用いる高齢者衣服を作成したが、予定していたより効率的に作成できた。 平成24年度は本実験として、10名程度の高齢者に対して8日間のCADトレーニングを行う。毎日トレーニング方法や知識獲得に関するアンケート調査を行う。 平成25年度はデータの整理を行う。まず、高齢者にとってCADを修得するうえでネックになっている点を明らかにする。また、高齢者が衣服をどのように評価するかを明らかにする。

次年度の研究費の使用計画

平成24年度は、本実験として高齢者に対するCADのトレーニングを行う。トレーナーはCAD販売元のプロフェッショナルに依頼する。このため、研究費のほとんどは依頼トレーニング費用に使用する。被験者である高齢者への謝金はトレーニングを無料で受けれるという理由で考えていなかった。しかし、モチベーションを持続させる等のことを考え、小額でも謝金を支払うことを予定した。平成23年度使用しなかった予算をこの謝金として使用する予定である。

URL: 

公開日: 2013-07-10  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi