一般的に夜のどか食いは肥満すると言われているが、その証明は不十分である。そこで、ラットを用いて摂食量を同一にし、一日の食事回数が1および3回の場合で、どのような影響が得られるかを検討した。その結果、内臓脂肪重量には両群に差はなかった。エネルギー代謝では1回摂食群で脂肪消費量の亢進が認められたが、総エネルギー消費量に有意差はなかった。一方、血糖、血清インスリン濃度、肝臓トリアシルグリセロール濃度は両群で違いが認められた。本実験条件下では、摂食回数の違いにより内臓脂肪蓄積に影響は認められなかったが、糖および脂質代謝に影響することが示唆された。
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