基礎疾患を有しない低身長児の栄養治療のデータを用いて、小児期の適正炭水化物摂取レベルを推定した。食事摂取調査により求めた、小児の習慣的なたんぱく質、脂質、炭水化物の各摂取%エネルギー(E%)値を独立変数とし、小児のIGF-1SDスコア値を従属変数として相関分析と回帰分析を行った。なお、食事調査で得た摂取エネルギー量の妥当性については二重標識水法による総エネルギー消費量の結果を参考にした。たんぱく質または脂質の摂取%エネルギー値とIGF-1SDスコアの相関は統計学的に有意であり、これらの結果から予想した炭水化物の最少適正%エネルギー値は約55(% E)となった。
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