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2011 年度 実績報告書

スルフォラファンによるスギ花粉症の制御に関するトランスレーショナルリサーチ

研究課題

研究課題/領域番号 23650491
研究機関東京理科大学

研究代表者

福本 敦  東京理科大学, 薬学部, 助教 (50516391)

研究分担者 谷中 昭典  東京理科大学, 薬学部, 教授 (80272201)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2012-03-31
キーワード花粉症 / スルフォラファン / ブロッコリースプラウト / Th1/Th2バランス
研究概要

<研究目的>
アレルギー性鼻炎の患者は年々増加しており、薬物治療とともに、日常生活の中で実践できる予防法の確立が必要である。今回我々は健康食品として注目されているブロッコリースプラウト(BS)に注目した。BSの主成分であるスルフォラファン(SFN)は抗酸化作用、抗炎症作用等を有することが報告されていることから、BSがアレルギー反応による炎症反応を抑制するのではないかと考え研究を行った。
<実験方法>
Balb/cマウスにスギ花粉抗原抽出液を2週間にわたり投与し花粉症モデルマウスを作成した。この作成期間に、BSの乾燥エキスを混餌投与し、マウスのスギ花粉アレルギー反応が緩和されるか検討を行った。花粉症の程度を解析するために、腹腔中の好酸球率を測定した。また腹腔洗浄液中のIgE、IL-4、IFN-γをELISA法にて測定した。
<結果>
マウスに花粉症を惹起させた結果、好酸球数百分率は正常時の4.8%から10.8%と約2倍になった。しかしながら、BS摂取群では好酸球数百分率は7.3%となり、花粉症の程度を抑制することができた。また、I型アレルギーで上昇するIgEは、BS摂取群では有意に上昇が抑制された。Th1/Th2バランスの指標として測定されるIL-4及びIFN-γは、BS摂取によりIL-4の分泌が有意に抑制されたが、逆にIFN-γは抗原粗抽出液による分泌抑制が改善した。
<結語>
本研究によりブロッコリースプラウトはin vivoにおいてTh1/Th2バランスを調節することでスギ花粉によるI型アレルギー反応を抑制することが示唆された。

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公開日: 2013-06-26  

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