研究課題/領域番号 |
23650508
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
野上 智行 神戸大学, その他部局等, 名誉教授 (80127688)
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研究分担者 |
辻本 悟史 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (20539241)
北野 幸子 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (90309667)
山口 悦司 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (00324898)
目黒 強 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (70346229)
楠 房子 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (40192025)
稲垣 成哲 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70176387)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | 科学絵本 / 幼年期 |
研究概要 |
将来の科学技術を担う子どもたちを育成するために,幼児期からの科学教育は極めて重要な役割を担うことが実証的に明らかにされている.幼児期の科学教育を拡充する方法として,「科学絵本」が高い注目を集めている.しかし,科学への憧れや探究心,創造性を育成するという観点から,現存する科学絵本の中から有効なものを発掘したり,将来に向けて優れた絵本を新たに作り出したりするための拠り所となる科学教育の学術的な知見が欠落している.この現状を打開するために,本研究では,脳科学,児童文学,デザイン学,幼児教育の研究者と科学教育の研究者が学際的に共同することで,幼児の発達的基盤を踏まえた科学教育のための科学絵本デザイン・スタンダードを策定する. 平成23年度は,下記を実施した.(a)文献・資料の収集とデータベース整理:科学絵本や脳科学・幼児教育などの関連分野の学術図書・学術論文を収集,レビューし,幼児の発達的基盤を踏まえた科学絵本デザイン・スタンダード策定のための基礎資料を得た.関連図書や学術論文に関する研究資料は,データベース化し,基礎資料の有効活用を目指した.(b)科学絵本デザインに関する実地調査:研究機関,美術館等を訪問し,科学絵本デザインに関する文献資料や関係者を訪問してインタビュー資料を収集した.(c)科学絵本のユーザを対象とした小規模な調査:幼稚園や小学校の教員,子ども,保護者などを対象とした小規模な調査を実施し,科学絵本のユーザ側の視点からニーズを収集した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
科学絵本デザイン・スタンダードの策定は準備中である.科学絵本のユーザを対象とした調査は,小規模の実施に留まっている.その他の計画は予定通り実施できている.
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今後の研究の推進方策 |
科学絵本のユーザを対象とした本格的な調査,科学絵本デザイン・スタンダードの策定,研究成果の学会における公表,最終報告書の作成に着手する予定である.
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度使用額が生じた理由は,科学絵本のユーザを対象とした調査が小規模でしか実施できていないためである.次年度にこの調査を本格的に実施する.次年度使用額と翌年度以降に請求する研究費を合わせた使用計画は,以下の通りである.物品費:科学教育関連図書,電子資料閲覧装置,データ格納用HDD,記録メディア,ファイル類,論文別刷人件費・謝金:調査補助,分析補助,外国語文献の校閲旅費:成果発表旅費,調査・研究旅費その他:印刷費,研究成果投稿料
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