研究課題
本科研では,「リテラシー」と「数学教育学」との相互照射のもとで,とくに後期中等教育段階に焦点をあてて理念的・原理的な考察を行い,数学教育学における新たな課題領域を創出することを目指している。そのため初年度の平成23年度には科研メンバーで9月と3月に2回の研究者集会を開き,研究のキー・コンセプトの明確化および研究の理論的基盤の整備をおこなった。また平成24年度は科研メンバーで9月に研究者集会を開き,本研究のキー・コンセプトである「数学的リテラシー」の捉え方が議論され数学教育の目的・目標に関する新しい課題領域の可能性が示唆された。最終年度である平成25年度は8月に研究者集会を開き,数学的リテラシーという視座から,数学教育学の新たな課題領域の創出について議論された。またこれまでの研究成果を問う意味で,9月の日本科学教育学会第37回年会において,科研メンバーと研究協力者で5本の課題研究発表をおこなった。数学教育の「目的・目標論領域」から2本,「方法論領域」から1本,「認知論領域」から1本,「教師教育論領域」から1本の発表をおこない,リテラシーの視座からそれぞれの領域における新たな課題を明らかにできたと考える。研究の成果は,上記以外に研究代表および研究分担者によって,雑誌論文や学会発表の形で,査読つき論文や内外の研究会で発表され,本科研の研究目的であった「数学教育学の新たな課題領域の創出」に対して,成果を挙げたと考える。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 10件) 学会発表 (13件) (うち招待講演 1件)
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