研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究において日本古典文学の中でもっとも有名な作品の一つである平家物語を取り上げ、「扇の的」の記述について自然科学的な視点から検証を行なった。具体的には暦の変換、太陽運動のシミュレーションによる扇の的の日時の決定、江戸時代の弓の競技の記録のデータを解析することによって、扇の的までの距離について、中世に使われていた「段」という距離の単位に関して 2.7m, 11m という 2 説のうちのどちらが妥当であるかの決定、風波の影響の評価などを行った。