科学館の展示において拡張現実感環境を構築し、体験を通して知識や概念を構成するような学習を提供する仕組みを検討した。学びと楽しさを両立させるため、複数人が同じ空間を共有し、協調しながら学習できる展示コンテンツを開発することとした。異なる視点で情報が提示されるように、鳥瞰的な視点から全体を見渡すだけではなく、一人称の視点からの描像が提示されるようにした。また、臨場感を確保するため、現実世界と仮想物体とを安定的に融合する機能を備えた。こうした提示手法やコンテンツを評価し、拡張現実感利用展示コンテンツの有用性を示した。
|