研究課題/領域番号 |
23650520
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研究機関 | 津山工業高等専門学校 |
研究代表者 |
古樋 直己 津山工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (30370018)
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キーワード | コロケーション |
研究概要 |
日本人技術英語学習者のための基本コロケーションを確定し,コロケーションの性質別に,より効果的な学習方法を提示し,さらに,ネイティブスピーカーがどのような許容度で日本人の書く技術英語に接するのかを明らかにするのが本研究の目的である。 目的達成のための平成24年度の計画は下記の通りである。年度の前半は確定したコロケーションの分類,適切な指導法の模索,年度の後半は短期的な習得実験等を計画していた。 まず,年度前半は,確定したコロケーションの性質に応じた指導法,学習法を提案することである。コロケーションには,様々なものがあるが,たとえば,動詞-名詞コロケーションで,一般的な英語に,take care (of)がある。careは「世話,面倒」という意味の名詞であるが,takeはと考えてこれだけ取り出そうとしても,日本語と対応させれば,「面倒をみる」の「みる」あるいは,「看る」である。しかし,take単独では,日本語との対応というと,「とる」ではないかと感じる。つまり,takeは文脈,コンテクストに依存する度合いが大きい語である。また,eat foodならば,ともにこのコロケーション全体の意味に貢献していることがわかりやすい。「食べる」と「食べ物」である。また,これは日本語のコロケーションと同等である。日本語でも「食べ物を食べる」という語の配置を行う。このように,コロケーションによって,指導時,学習時に注目すべき観点が異なっている。このあたりのコロケーションの性質を深く掘り下げることを考えていた。概ね計画通りに実行できた。 次に,年度後半には,短期での習得実験を行うことを計画していた。これに関しては少し遅れており,今年度実施したいと考えている。 以上,計画と実行結果,予定について述べた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
一昨年度は,分析対象として用いる素材である英文テキストのコーパス化(電子テキスト化)に時間を要しており遅れ気味であった。昨年度はおおむね計画通り,分析手法などについて整理,検討を終えており,分析作業に進みつつある。おおむね順調である。
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今後の研究の推進方策 |
英文テキストを電子テキスト化したもの(コーパス)の分析作業を継続し,一般英語分について,テキストのコーパスの分析を完了させる。 その後,文献調査などによって,分析手法を検討し,一般英語のコロケーションの分析,科学技術英語のコロケーション分析へと進み,習得に必要なコロケーションを確定する。 さらに,コロケーションを習得目的という観点から,分類する。
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次年度の研究費の使用計画 |
学会出張,文献購入,その他,研究に必要な物品,消耗品の購入に充当する。
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