| 研究課題/領域番号 |
23650521
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| 研究機関 | 久留米工業高等専門学校 |
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研究代表者 |
越地 尚宏 久留米工業高等専門学校, 一般理科 物理, 教授 (90234749)
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| 研究分担者 |
馬越 幹男 久留米工業高等専門学校, 材料工学科, 教授 (10091357)
辻 豊 久留米工業高等専門学校, 生物応用化学科, 教授 (40197687)
大崎 邦倫 久留米工業高等専門学校, 電気電子工学科, 准教授 (40280482)
谷 太郎 久留米工業高等専門学校, 一般理科 物理, 准教授 (40421359)
森 保仁 佐世保工業高等専門学校, 一般科目, 准教授 (80243898)
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| 研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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| キーワード | 実験ノート / ＰＢＬ / 習熟度 / ＩＴ化 / 双方向的手法 |
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| 研究概要 |
研究分担者の所管する学年や専攻の異なる学生に対しての実習／実験科目について、実験ノート（以下ノートと略す）や実験レポートに関する内容を中心に問題点や課題等を比較検討した。 得られた情報をもとに工業高専３年生に対する共通基礎科目である「応用物理実験」においてプロトタイプとなるノートを試作およびその運用を行った。この学年は５年間（専攻科を含むと７年間）の学生生活において、高校に相当する一般基礎科目を学ぶ期間をほぼ終了しつつ、専門工業科目を主に修得し始めるいわば過渡期に相当する。そのため、この「応用物理実験」は工業高専生にとっては初めて本格的に専門的実験に取り組む科目の一つである。そこでこのプロトタイプノートは、単に物理学の体験的理解のためだけではなく、実験導入科目としての科目の特色に着目し、学生が今後様々な実験／実習科目において、無理なく有効なノートを作成するための手引きとなるよう、導入的な手法をとりながらノート作成を通してノートの取り方の基礎を自らの記述および指導教員による添削という一連の双方向的作業を通して学べるよう工夫をしている。また使用した学生からの意見収集も行った。 さらにノートのＩＴ化に伴う可能性と問題点の探査を試みた。現在携帯情報端末は驚異的な高度化や高機能化を伴いながら急速にその裾野を広げ、私たちの生活に深く浸透している。そこで携帯情報端末の特性を生かした有効な利用法（含：問題点）を実際にコンテンツの制作を通して探査した。 本基金の旅費を用いて様々な教育者や研究者と意見交換をする場を得た。得られた知見を基盤とし、（後述の今後の研究の推進方策欄で述べるように）ノートに関する全国的なアンケート調査を企画しており、普遍的な問題点や課題を抽出し、その結果を広く内外に公表するとともに、それに対応したノートの制作／運用を通してノートに対する有効な手法の確立を目指す。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前述のように研究分担者の関与する実験／実習科目に関する問題点の整理／議論を行い問題点の抽出を行うことができた。また前述のようにＩＴ化に対して実際のコンテンツ制作を通して実地の調査を始動できた。また様々な学校種の研究者や教育者との議論を通して大まかな共通する問題点も把握でき、次のステップとしての全国的なアンケート調査のための基盤も作成することができた。以上のことから現在まで本研究はおおむね順調に進展していると考える。
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| 今後の研究の推進方策 |
前述のように本研究はその第一ステップを経て、得られた情報や知見を基礎に展開を目指す第２ステップに着手する段階である。実験科目は様々な学年の学生に対して個別の達成目標があり、前述の応用物理実験の「基礎的側面」もその一つである。そこで今後は様々な達成目標が要求される異なる学年のノートについて、その目的を達成するためにはどのような書式のノートが最適か、その運用手法も視野に調査研究をおこなう。さらに前述のようにノートに対する取り組み、問題点あるいは特徴的な取り組みについてアンケート手法を主とした全国的な調査を行う。アンケート結果およびＩＴ化を含むノート試行に伴う成果についてはその結果を広く公表し、成果を教育現場での有効利用のために供する予定である。
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| 次年度の研究費の使用計画 |
（１）様々な学年に対するその習熟度に応じたノートをどのように作り運用するのがよいかの調査をノート試作等を通じて行う。（２）ノートのＩＴ化の課題や可能性の探査を実際のコンテンツ制作およびその運用を通してノウハウを収集する。（３）ノートに関する取り組み及びその運用、特筆すべき取り組みに関する調査を全国的なアンケート調査を展開して実施する。必要ならば旅費を用いて実地調査を行う。（４）（１）～（３）で得られた知見を様々な手法（ＷＥＢ、印刷物など）を通して公開し双方向的な情報収集や公開等を試みる。
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