研究課題/領域番号 |
23650550
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
野嶋 栄一郎 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20000086)
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研究分担者 |
有賀 亮 玉川大学, 教育学部, 教授 (70175983)
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キーワード | パラ言語 / 教師の発話 |
研究概要 |
補助期間延長願いに書いたように、二人の研究分担者が実働できたのは平成23年度のみであった。平成23年度の実績は、気づかせ、確認、反語、確認、等々と同定されるパラ言語の識別水準に関する調査であって、児童60名、学生108名に調査し、ほぼ同等の水準で識別されることが確認できた。平成23年度はこの調査の後、研究分担者の家庭の事情により、共同研究が不可能となった。平成23年度の研究は、実験研究であったが、このような状況の変化から、平成24年度は実際の授業場面における、パラ言語の使用実態に関する調査研究に移行した。平成24年度は、北条小学校を調査校とした、授業の実態調査から、研究を推進した。北条小の授業の特徴は、児童とのコミュニケーションの多様さにある。しかしこの調査も、研究代表者が心不全により、年4回に渡りステントを埋め込む手術を必要としたことから、頓挫した。平成24年度は、研究代表者の健康回復を念頭に置いた調査研究を、無理のないペースで行った。したがって、実績はパラ言語の使用実態の調査に関わるデータ収集である。平成25年度も同様な進展状況である。平成26年度は、これまでのデータをもとに、授業場面におけるパラ言語利用の実態を、パラ言語の出現頻度のデータと対応する授業技術とを関連させることにする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
(1)研究分担者が家庭の事情により分担できなくなった。 (2)研究代表者が心不全により入院加療を必要とした。
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今後の研究の推進方策 |
千葉県館山市立北条小学校の教授学習過程のデータよりパラ言語を抽出し、教師と児童生徒の間に展開されるコミュニケーションに介在する授業技術「気付かせ」、「確認」、「反語」、「振り返り」等々の出現頻度と授業の深化過程を定式化する。
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次年度の研究費の使用計画 |
一年期間延長を申請したため、次年度の研究費を持ち越すこととしたため。 北条小学校での調査、実施に関わる費用として使用を計画している。
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