ネットワーク型の幼稚園研修システムの開発をめざして,複数幼稚園の教師からなる研究会を組織し,ネットワーク上のリソースとして指導案及びビデオクリップの有用性を探った. その結果,いずれも教師の保育実践に関する知識や信念,あるいは保育観の問い直しに有用であることが示唆された.しかしながら,その教師間の相互作用には批判的な問いかけが必要であり,本研究では大学教員がその役割を果たした.ネットワーク型研修システムにおいてリソースして指導案およびビデオクリップのデータベース化と教師間の相互作用におけるマネジメントの役割が必要要件であることが示された. 今後,個々の具体的な問題に対応することが課題である.
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