日本の大学に一般的な講義科目において多人数の対話を有機的につなぐ学生スタッフ媒介システム(以下、対話デザイン)を開発した。対話デザインを導入した授業ではすべての受講生に発言の機会が保障されるだけでなく、毎回の推論トレーニングを通して自律的な議論の参加者に成長する。本研究では他大学の教員や学生が対話デザインの仕組みを理解できるように具体的な手順を多角的に可視化するビデオ教材の制作に取り組んだ。日本語版6本と英語字幕版4本を制作し、DVDを無料配布した。また、ビデオはすべてYouTubeに公開している。現在、国内の大学だけでなく海外でも活用され、正規の授業で対話デザインが実践されている。
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