研究課題
近年、大学教育の「質」に対する社会的要請が高まってきている。文部科学省は「学士力」を定義し、大学の組織的なファカルティ・ディベロップメント(FD)活動、教員の自己研鑽を求めている。本研究では、大学教員の教授力向上のために教員のスピーチ能力向上を目標とした「音声認識技術を活用した自習可能な口話評価システム」を開発することである。3年目となる今年度は、顔型グラフの表示ルールを確立し、顔型ユーザーインタフェースを開発した。顔型グラフは音声の大小、高低などが人相の変化として現れる。バランスの良い話し方をすると人相のバランスは整い、良くない話し方をすると崩れる。また、顔型グラフはGE Dataと話し方が近くなると笑顔になり、遠ざかると困った顔になる。音声特性の変化を顔グラフのどのパーツに対応させ、GE Dateとの比較においてどのように反映させるかの検証を繰り返した。今年度は「教員の為のスピーチ評価システム」を考案し、顔形ユーザーインターフェースのルール作りの検討とそれに従ったシステム構築を行った。結果として開発者が定めた通り音声特性が反映され、話者のスピーチ能力を判定した。今回は音声信号から4つの特徴を抽出し、リアルタイムで顔型グラフを生成するアルゴリズムを構築し、プロトタイプシステムを実装した。 プロトタイプシステムは問題なく動作したが、今後は音声認識による明瞭さの抽出アルゴリズムと、それらをリアルタイムに顔形グラフに反映させるシステムの構築をすすめていく。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)
Proceedings of The 14th Asia Pacific Industrial Engineering and Management Systems Conference (APIEMS 2013)
巻: 該当しない ページ: ページ番号無し