研究課題
研究開始当時は、解答した答えをアンサーキーと比較し、正確性を測るために再現率と精度という2つの指標を設定することを考えていた。しかしながら、その後、含意関係認識という文法に基づく正統的な自然言語処理技術の利用が有望であることがわかり、国立情報学研究所のメンバーから知見を得ながら研究を進めた。成果は以下の通り:(1) 小論文の採点・評価について、2012年度末、モニター調査で行った実証実験をもとに、その成果を日本テスト学会 第10回大会で発表した。石岡・荒井・大久保論文は従来型の800字の小論文についてであり、荒井・大久保・石岡・宮埜論文はそれより短い400字の論述テスト2題についての評価を行った。報告書「日本語小論文試験についての実証的研究」を作成し、文科省、他関連区に配布した。2014年度にも評価視点を被験者に示した上での小論文実験を実施した。(2) エッセイおよび作文テストにおけるコンピュータ利用と自動採点について、日本テスト学会 第10回大会 公開シンポジウムで講演を行い、広く活動を紹介した。また,国立情報学研究所が中心となり,いま人工知能の分野で耳目を集めている「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトにおいても,研究代表者が小論文の自動採点について講演を行った。(3)自動採点に向けた統計処理技術の方法について研究を行い、共同研究者(長塚)が有名雑誌の一つであるComputational Statistics and Data Analysis誌らに多くの論文を掲載した。
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (2件) 備考 (1件)
Computational Statistics and Data Analysis, Elsevier
巻: 58 ページ: 210-226
日本テスト学会
巻: 9 ページ: 27-36
eLmL 2013 : The Fifth International Conference on Mobile, Hybrid, and On-line Learning
巻: eLmL 2013 ページ: 30-36
ISBN: 978-1-61208-253-0
http://www.rd.dnc.ac.jp/~tunenori/