研究課題
挑戦的萌芽研究
血管新生阻害治療が、がん細胞に直接及ぼす影響について検討した結果、アバスチンや VEGF受容体阻害剤でがん細胞自身のVEGF シグナルを遮断すると、これまでに報告のない2つのノンコーディング RNA が誘導されることを見出した。これらノンコーディング RNA を大腸がん細胞株に過剰発現させると抗がん剤や低酸素によるアポトーシスに抵抗性となった。そこで本研究では、これら腫瘍促進性のノンコーディングRNAを抑制できるsiRNAを開発し、その抗腫瘍効果について細胞レベルとマウスゼノグラフトレベルで検討した。 本研究期間内に得られた研究成果として、1)腫瘍促進性ノンコーディングRNAを有効に抑制できる siRNA を2種類類設計することができた。2)これらの siRNA の性能評価を行い、各siRNA によって vegf ncRNAs をノックダウンすると細胞傷害性の抗がん剤(5-FU, cisplatin, etoposide)によるがん細胞のアポトーシスが亢進すること(細胞レベル)、さらにこれら抗がん剤の腫瘍形成抑制効果が増強されること(マウスレベル)を確認した。
すべて 2013 2012 2011
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (3件)
BMC Cancer
巻: 13 ページ: 229
doi: 10.1186/1471-2407-13-229
Int J Endocrinol
巻: 907565 (2013)
doi:10.1155/2013/907565
Diabetes
巻: 62(6) ページ: 1957-69
doi:10.2337/db12-0677
Biosci Biotechnol Biochem
巻: 76(12) ページ: 2225-2229
J Appl Physiol
巻: 112(10) ページ: 1773-82
doi:10.1152/japplphysiol.00103.2012