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2011 年度 実施状況報告書

前立腺発癌モデルマウスを用いたセレニウムによる前立腺発癌予防効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23650630
研究機関近畿大学

研究代表者

野澤 昌弘  近畿大学, 医学部, 講師 (00441080)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワードセレニウム
研究概要

1. 前立腺がん発癌モデル・マウスの準備。まず、PSAプロモーター結合Cre遺伝子を有するマウスとPTEN遺伝子をloxP配列にて挟んだトランスジェニック・マウスとの交配から最終的に前立腺上皮細胞において両方のアレルのPTENを欠損するマウス(PTENflox/flox/PSA-Cre)および一方のアレルのみPTENを欠損するマウス(PTENflox/wt/PSA-Cre)を準備した。2. セレニウム調整飼料の準備。連携研究者により低濃度および高濃度セレニウム含有飼料およびセレニウムを含まないコントロール飼料が作成された。コントロール飼料はカゼイン・ベースの超低セレニウム飼料であり、低濃度および高濃度セレニウム含有飼料にはコントロール飼料にそれぞれ0.2μg/gおよび2.0μg/gのセレニウムを含有させた。3. セレニウム調整飼料によるモデル・マウスの飼育。モデル・マウスをコントロール飼料群および低濃度および高濃度セレニウム含有飼料群の3群に割り付け、飼育を開始した。4. セレニウム調整飼料により飼育されたモデル・マウスの前立腺組織の病理組織学的検討。現在、上記各飼料により飼育されたモデル・マウスの前立腺組織を採取し、その病理組織学的検討を開始したところである。各群における組織学的相違や傾向等については未だ結論を出すまでに至っていないが、引き続いての検討のためにモデル・マウスの準備を並行して進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ほぼ計画通りに進行していると思われる。

今後の研究の推進方策

ひきつづき当初の計画通りに研究を推進していく予定である。

次年度の研究費の使用計画

当初の計画通りに使用予定。

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公開日: 2013-07-10  

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