連続発振する量子カスケードレーザーを光源とした波長変調分光法、もしくはキャビティーリングダウン分光法を用いたガス状亜硝酸の計測装置を開発した。二酸化窒素と水の気液不均一反応によって生成するガス状亜硝酸を計測し、水溶液に 20 mM KI、20 mM NaBr、もしくは 100 mM NaClO4 が含まれる場合に、これらの物質がガス状亜硝酸生成に及ぼす影響について調べた。その結果、純粋な水のみの場合と比較して、KI と NaClO4 が含まれる水溶液の場合にはガス状亜硝酸の生成量が減少するが、NaBr が含まれていても HONO(g)生成量はほとんど変化しなかった。
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